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年齢別の健診のポイント

2018.07.25 人間ドック

当クリニックの人間ドックには20歳代から50歳代の方が多く受診されます。年齢別に受診の際のポイントを挙げてみたいと思います。

1、20、30歳代

男性にとってこの時期の過ごし方が中年以降の健康を左右します。運動、食事、飲酒、喫煙の生活パターンが身につく時期だからです。40歳になって生活習慣を変えるのは難しいと言えます。30歳前に血圧、コレステロール、中性脂肪などのメタボを発症する方もいます。結婚の時期が遅くなり一人暮らしの期間は長くなる傾向にあります。外食、コンビニでの食事が増えているのも問題です。結婚しても共稼ぎのため食生活は独身時代と変わらない方も見受けられます。メタボに該当した場合は医療機関での定期的なチェックと運動、食事のアドバイスを受けたいものです。

子宮頸がんはマザーキラーと呼ばれます。若い女性をターゲットに発症するからです。問題は子宮頸がん検診の受診率が低いことです。欧米では受診率は7割を超えますが、日本では3割程、20歳代では5%とも言われています。現在74人に1人の割合で頸がんは発症しています。11人に1人の乳がん、15人に1人の大腸がんに比べれば少なく感じますが、20、30歳代の若い時期に発症のピークを迎える事がポイントです。2年に一度の割合で自治体から受診の案内が届きますから20歳から40歳の間に10回受けるチャンスがあります。少子化で妊娠回数が減っており、妊娠時のみの検診では少なすぎます。ワクチンを接種しなくなっていますので、健診の重要性はさらに高くなってきました。

罹患率

 

女性は40歳代までは肥満があってもメタボを発病しにくいので注意が必要です。肥満気味の場合は検査で異常値がなくても減量を考えましょう。

2、40歳代

男性は40歳を超えると急にメタボの発病が増えてきます。過食、運動不足などの生活習慣のツケが回ってくる時期です。運動・食事療法が基本ですが、ある程度データが悪ければ指示に従って再検査や治療をお考え下さい。

女性はまだメタボは発症しませんが、50歳代にかけて乳がんの発症がピークとなります。2年に一度のマンモグラフィーはとても有用です。早期に診断できることが多く、乳腺を切断することなく治療も軽微なもので済みます。血縁者に乳がんの発症が多かったり、出産回数が少ない方は、マンモグラフィー以外に超音波検査も併用されるとなお早期に診断できるチャンスが増えます。

女性の部位別がん罹患率 2006年

男女ともに40歳代は胃がんや大腸がんの発症が始まります。ピロリ菌の検査を受けて、陽性の場合はぜひ除菌をしましょう。40歳代で除菌すれば、95%の胃がんを予防できます。大腸がんの検査は検便で便潜血検査をすることになります。出血が確認されれば大腸カメラの指示が出ますので必ず受けてください。多くの場合ポリープが確認されますが、切除することで大腸がんの発症を大幅に軽減できます。

3、50歳代以降

男性の肺がんの発症が増えてきます。できればリスクの高い喫煙者は定期的に胸部CTを受けましょう。ピロリ菌の除菌による胃がん予防効果は何歳でも期待できますのでピロリ菌陽性と分かったら除菌治療を受けましょう。検査してから1年以内でないと保険で除菌ができないのでご注意ください。

女性は閉経前後にメタボが発症しやすいと言われています。肥満があったり食事や運動量に問題があれば改善を目指しましょう。健診で指示があれば再検査や治療をお受けください。また子宮体がんの発症が徐々に増えてきます。受ける機会があったら是非受けましょう。

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東京人間ドッククリニックではコレステロール、中性脂肪、空腹時血糖を受診当日に結果を出しています。またCTで内臓脂肪、皮下脂肪量、腹直筋・内外腹斜筋、背筋量を測定し血液検査の結果と併せて判定します。メタボの有無や生活習慣のどこに問題があるかが当日に分かりその場でご指導させていただきます。

また、年齢別の疾患の傾向をお示しして年齢ごとのリスクの差と対策をご指導させていただきています。