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糖尿病治療薬の副次的効果

2014.05.22 医学一般

SGLT2という糖尿病治療薬が6社で開発され近く2社目が発売を開始します。

簡単に作用機序を説明すると、血糖を尿中に排泄し糖尿病の本質である高血糖を改善するものです。

 これまでの糖尿病治療薬はインシュリンの分泌を促進するもの、腸での糖質の吸収を阻害するもの、肝臓からの糖放出を制限するもの、末梢での糖の取り込みを促進するものなどがありました。

しかし、副作用に低血糖が起きる事や、それを嫌って作用時間を短縮すると1日に3回服用しなくてはならなかったり長所と短所を兼ね備えるものでした。

このSGLT2阻害薬は低血糖が起きにくく1日1回の服用で済んでしまう理想的な薬剤です。

さらに以下の様な効果が治験によって確認されています。

体重→平均3Kg減少
血圧→収縮期で7.6、拡張期で4.1低くなる
腹囲→2.5cm減少
中性脂肪→24減少
HDL(善玉)コレステロール→4上昇

このように糖尿病以外の効果も確認されているのです。

まだ少数の治験ですのでこれからいろいろな効果が確認されると思いますが、画期的な薬剤であることは間違いないでしょう。

服用するだけでやせることができて生活習慣病すべてが改善する訳です。

あくまでも糖尿病の方だけの薬ですのでやせ薬として使えるわけではありません。

尿に糖を出してしまうというのは、1835年にリンゴの木の樹皮からフロリジンが発見され、それが後に尿糖を促進することが分かったのが発端です。

180年も経ってその発見が役に立つわけですね。