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リスク因子を避けるのは早いほど望ましい

2013.12.05 医学一般

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌適応が2月に慢性胃炎に拡大されて、除菌治療を開始する方が増加しています。40歳までに除菌すれば胃がんの発症はほぼすべて、70歳代でも40から70%を抑制できるのですからありがたいことです。

禁煙も早いほどいろいろな疾患を予防できるようです。
米アラバマ大学バーミンガム校医学部教授のAli Ahmed氏の研究で高齢者が禁煙した場合、特に元々の喫煙量が少量から中等量だった人は、これまで考えられていたよりもはるかに早く心疾患リスクが低減することが報告されました。
これまでは、喫煙者がたばこを止めてから心筋梗塞、心不全、脳卒中のリスクが喫煙経験のない人と同程度まで下がるには約15年かかると推定されていました。しかし今回の研究では、少量から中等量の喫煙歴のある人の多くで、8年以内にリスク低減が認められたそうです。米ダラスで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会での発表です。
元ライトスモーカーでは、禁煙期間が比較的短い群でも心筋梗塞または脳卒中で死亡する確率が14%だったのに対し、元ヘビースモーカーでは22%、喫煙経験のない人では17%でした。しかし、喫煙量にかかわらず元喫煙者ではがんや肺気腫などの別の原因による死亡リスクは高いままで、心臓以外の原因による死亡率はライトスモーカーで29%、ヘビースモーカーで33%、非喫煙者では22%でした。全体の死亡リスクは非喫煙者で39%、元ライトスモーカーで43%、元ヘビースモーカーでは55%でした。

 米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国では心疾患が死亡原因の第1位となっており、年間約60万人が死亡。「喫煙は唯一最大の避けられる心疾患リスクである」と、Ahmed氏は述べています。
Tomaselli氏は、今回の研究から、今さら禁煙しても遅いと言う高齢者に対して、医師は自信をもって禁煙を勧めることができると指摘している。