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医学一般

2014.10.19 医学一般

エボラウィルスの国際協力について

すでにアフリカでは日本は医療、経済、インフラで多くの援助を行っています。

その一環で日本がエボラ感染についての医療を中心とした協力をすることは自然の流れです。アメリカは軍を送ってエボラ専門病院の建設を始めます。

しかし、日本が援助するにあたって色々な問題があることは間違いありません。

・一番の問題は援助担当者が帰国時にエボラウィルスを日本に持ち込むことでしょう。アメリカのナース、スペインの神父のようなことは十分に起こりえます。現在の日本はその際の対処ができる状況にはありません。

・通常アメリカの感染症対策のレベルは高く、それでも2次感染が起きています。感染が始まると感染拡大の抑止が困難であることがわかります。

・現在のところエボラ感染の有無を確認する検査を日本国内ではできません。エボラを疑う患者がいても検体を海外に持ち運んで検査をしなくてはなりません。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311?page=3

・エボラ感染者の受け入れ医療機関が発表されていますが、どの施設でも検査はできません。治療はアビガンという日本製の新薬がエボラ発症初期の投与で効果がある可能性が出てきました。しかし、まだ発売の認可が下りていません。検査も治療もできなければ隔離するだけですが、日本全体で100床足らずのベッドしかないのでほぼ意味はないでしょう。

http://is-factory.com/post-10957/

・まずドイツのシュツットガルトにある米アフリカ 軍司令部に自衛隊員を連絡要員として派遣することになりそうですが、情報収集を十分に行い隊員の感染症対策をした上でアフリカに派遣するかを検討する必要があります。
エイズやデングとは感染力も致死率も進行の速さも比較になりません。
うかつに動いてミイラ取りになることは避けなくてはなりません。

まず日本発のアビガンの臨床利用をアフリカおよび感染者のいる国で進めることが日本のできる最善の方法ではないでしょうか。