ブログ

このブログでは健康についてさらに興味を持っていただけるような情報と医療情報をわかりやすくご提供してゆきます。内容についてのご質問やご意見をお寄せください。

「ソバルディ」1錠61799円 「ハーボニー」1錠80171円 「ヴィキラックス配合錠」53602円

2015.12.05 医学一般

これらは近年保険適応となったC型肝炎治療薬の1日分の薬価です。

これまでは治療の中心はインターフェロンでしたが効果のある方が限られていたり副作用が多いものでした。

C型肝炎ウィルスのタイプによってこれら3種の薬を選択することで9割以上の患者さんに効果が期待できるようになりました。

さらに耐性が付きにくくインターフェロンよりも副作用が少ないという利点もあります。

これらの薬は1日1回服用で12週続けることになります。

ここで問題は薬価の高さです。
上記の価格は1日の薬価ですからこれに7×12を掛けることになりますので400~600万円台になります。

これに併用薬や診察料が加わりますのでかなりの治療費になりますが、医療補助がありますので一般の方でも大きな負担なく治療を受けることができます。

ここで感じることがいくつかあります。

これらはすべて海外の薬品メーカーのものです。日本もがんやウィルスを遺伝子レベルで抑制する研究は懸命に行っていますが臨床に役立つ製品を作る力は弱いと言わざるを得ません。

これだけの高い医療を収入や加入保険の種類にかかわらず誰でも受けることのできる日本の医療制度は優れていると言えます。

私もC型肝炎の治療に携わりインターフェロンの副作用を目の当たりにしてきました。
また肝炎の余病である食道静脈瘤、肝がん、肝硬変の腹水や黄疸の治療でたびたび難渋させられました。

内服薬で副作用が少なく9割の奏効率であることは、これまで苦労してきた医療従事者にとっても夢のような薬であることは間違いありません。