人間ドックについてよくある質問

お客様より、よく頂く人間ドックのご質問を下記に列記させて頂いております。当院をご利用いただく際にご参考にして下さい。ご不明点はお気軽にお問い合わせ下さい。

一般的な質問

人間ドックを健康保険でできませんか?

原則的には、症状があって疾患の疑いがある場合は、検査を受けていただく際に健康保険が適用されます。一方で、健康診断や人間ドックは、症状が無い状態で検査をして隠れた病気(がんや生活習慣病)を見つけ出すのが目的です。したがって、人間ドックには健康保険は使えないのです。症状があって検査をご希望されるときは通常の診療をお受けいただきます。人間ドックを受けたい時に偶然何らかの症状、新たに見つかった疾患があった場合は、該当する検査は健康保険で施行しその分の費用は差し引かせていただくことはあります。必要な治療がある場合も健康保険が適用されます。

人間ドックを受ける頻度はどのくらいの期間が適当ですか?

人間ドックで検査して見つける主な病気はがんと生活習慣病です。いずれも発症の可能性の高い疾患を選んで検査をします。早期に診断し対処するという目的からすると、年1回の頻度でよろしいのではないかと思います。がんが発症して診断できるまでには1年から2年、早期がんが進行がんに進展するのに2年~3年掛かりますから、がんをできるだけ早い段階で診断するためには年1回の検査は必要です。

人間ドックの費用は施設によってばらばらですが、何故違うのでしょう。

人間ドックの検査項目など内容には特に基準はありません。検査項目、費用、掛かる時間、結果説明、結果のお伝え方法等、医療機関の裁量に任されています。基本的には検査項目が多いほど高額になります。詳しく検査を受ければ、費用も時間も検査の負担もそれだけ掛かってきます。必要性とコストのバランスが重要です。肺がん、乳がん、大腸がん、食道がん、生活習慣病の発症が増えていますから、これらについてできるだけ精度の高い検査を選択したいものです。最低限の必要な検査は、どの人間ドックでも含まれていますので検査内容、費用、アクセス、評判、施設の人間ドックに対する理念、時間、清潔度、検査機器の性能、医師のキャリア、検査結果の分かりやすさ、当日の結果説明の内容等チェックポイントはたくさんあります。HPの内容をよく比較して以上の点について検討されてください。


検査項目について

通常人間ドックには胸部CTは人間ドックに含まれませんが、なぜ、東京人間ドッククリニックでは行うのでしょうか?

結論から申し上げますと、肺がんを早期にかつ完治できるうちに診断するためです。肺がんは症状のない早期のうちに診断しないと治癒することが大変困難なのです。胸部CTは肺がんの早期診断に有用です。現在がん死の第一位を占めるのは肺がんです。年間に7万人が肺がんで命を落とされます。肺がんは他のがんと同様に症状が出にくく、気付いた時には進行していて手遅れとなります。がんはほとんどの場合、手術をして病巣を切除しないと完治できません。肺がんで手術できるのは腫瘍の大きさが2cm以下であることが必要です。しかし、胸部レントゲンでは平均して3cmを超えないと影として映りにくいのです。胸部CTでは5mmくらいの小さなものから検出できます。胸部CTがレントゲンよりも肺がんを早期に診断できるというエビデンスは、必要な程度の規模の臨床試験での検討が十分になされていないためありません。しかし、肺がんをより早期に診断するチャンスが増えることは間違いないでしょう。喫煙者、喫煙者のご家族、仕事で受動喫煙の機会が多い方、親族に肺がん患者がいる方、パチンコやマージャンによく行く方等-肺がんのリスクが高い方は年に一回胸部CTを受けるのが望ましいといえます。

内臓脂肪CTでは何が分かりますか?

皮下脂肪量、内臓脂肪量、腹直筋、腹側筋、腸腰筋、背筋それぞれの状態が画像としてとらえられます。皮下脂肪量、内臓脂肪量では摂取カロリーと消費カロリーのバランス、食事の内容の筋肉量では、運動量や運動内容が適切か判断できます。検査当日に上記と腹部超音波検査、採血の結果が出ますので、あらかじめお聞きした生活習慣を含めて検討します。運動指導、食事指導がこれらのデータによってより詳細にできるようになりました。

通常は胃の検査はバリウムですが、胃カメラで検査をするのは何故ですか?

胃のバリウム検査(胃透視検査)は検診では主流の検査です。最近では人間ドックで胃カメラを採用する施設は増えつつあります。 以下にそれぞれの特徴をお示しします。一言でいえばほぼすべての点で胃カメラは胃透視検査に比べて診断能力は優れています。唯一バリウムの検査が勝るのはスキルス胃がんの診断です。スキルス胃がんは粘膜に顔を出さずに広がる性質があり胃カメラでは診断しにくいのです。ただ、スキルス胃がんの頻度は胃がん全体の数%ですから多くはありません。これまでは胃カメラは吐き気を伴うため敬遠されがちでしたが、吐き気や痛みの少ない経鼻内視鏡の出現によってデメリットは無くなりつつあります。


検査の判定について

便潜血検査は2回採取でめんどうなのでパスしたいのですが、どうしても受けなくてはならないのでしょうか?

女性で1番目、男性で2番目のがん死亡の原因は大腸がん・直腸がんです。この2つの診断のためには便潜血検査が有用です。診断には大腸カメラが最も優れた検査ですが、十分な下剤が必要で費用も高額なためファーストチョイスで選択する検査にはなりません。便潜血検査は大腸がんの前段階のポリープの状態でも陽性になります。ポリープの段階で切除すればがんを予防できます。ポリープ切除はカメラで行いますが、1~2泊の入院で済みます。進行がんになれば全身麻酔下で開腹手術となり大腸の切除をしなくてはなりません。直腸がんの場合は程度や部位によっては人工肛門を造設することになります。リンパ節や肝臓へ転移すると命に関わってきます。年1回便潜血検査を受けていただければ、ほとんどの場合ポリープの状態で診断することができます。大腸・直腸がんが増えた現在、便潜血検査はがん検診で最も大切な検査といっても過言ではありません。