ブログ

このブログでは健康についてさらに興味を持っていただけるような情報と医療情報をわかりやすくご提供してゆきます。内容についてのご質問やご意見をお寄せください。

膀胱がんについて

2018.11.10 ガン 人間ドック

ニュウスキャスターの小倉智昭さんが膀胱(ぼうこう)がんによる膀胱全摘手術に踏み切ることを発表されました。以前より膀胱がんと診断されていて2年半前に内視鏡手術を受けていたそうです。
手術を勧められるも免疫療法などで症状を抑えていたようです。

菅原文太さんや松田優作さんも罹られた病気です。

膀胱がんとはどんな病気でしょう。

【膀胱がんの症状】

膀胱がんの主な症状は、血尿で眼で見てはっきりと見える場合と潜血と言って見えない場合があります。目で見える血尿があった場合、13~28%は、膀胱がんです。
膀胱炎や腎結石でも血尿が出ることはありますが、血尿が見られたらすぐに泌尿器科を受診なさってください。

この他、膀胱刺激症状と呼ばれる、頻尿、排尿時痛、残尿感などの症状があります。しかし、この症状は膀胱炎や前立腺肥大症でも見られる症状です。
また、膀胱がんの進行により、背部痛が見られることもあります。

【膀胱がんの原因と予防】

膀胱がんの確立されたリスク要因は喫煙です。男性の50%以上、女性の約30%の膀胱がんは、喫煙のために発生するとの試算があります。
また、職業でナフチルアミン、ベンジジン、アミノビフェニルといった危険物質にさらされる(曝露:ばくろ)ことも確立したリスク要因とされています。

その他のリスク要因の候補としては、フェナセチン含有鎮痛剤、シクロフォスファミド、骨盤内臓器に対する放射線治療の際の膀胱への被曝などがあげられます。

膀胱がんの予防には、発がん因子を避けることです。禁煙は最も重要です。
職業で従事する場合には、マスクやゴーグルなどで防護をしましょう。

【治療について】

膀胱がんは様々な治療が効きやすい疾患です。
内視鏡を含む摘出術、抗がん剤、放射線療法、膀胱内注入療法があります。

https://ganjoho.jp/public/cancer/bladder/treatment_option.html
https://ganjoho.jp/public/cancer/bladder/treatment.html

【治療成績・予後について】

全体で5年生存率が75%と比較的治癒しやすいがんということができます。
病期(ステージ)

病期 症例数(件) 5年相対生存率(%)
I 829 91.7
II 312 73.7
III 200 60.7
IV 154 15.9
全症例 1,559 75.5

多くが早いステージで診断され、治癒しやすいのが分かります。

【再発や転移ついて】

内視鏡手術後に膀胱内に出現する場合と膀胱全摘の後に局所に再発する場合があります。
筋層非浸潤性がんは、膀胱内に何度も再発することが特徴です。
再発した場合は経尿道的腫瘍切除術 (TUR)を行ったうえで、抗がん剤やBCGを膀胱内に注入することがあります。

膀胱がんの転移は、リンパ節、肝、肺、骨、副腎、脳に多くみられます。転移が確認された場合には全身抗がん剤治療や放射線治療の適応となります。

40代以降で喫煙をされている方は検診で尿潜血が陽性だったり肉眼で血尿が見られた場合は、泌尿器科で精査をお受けください。